シュタイデルの本作り

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映画「How to Make a Book with Steidl」を観に行きました。

『「世界一美しい本を作る」と称されるドイツの小さな出版社シュタイデル』のドキュメンタリーフィルムです。

主人公のゲルハルト・シュタイデル氏は自分の生まれ育った村に、出版社をつくりました。そこでは、企画やデザインから、印刷、製本までの、本を作るすべての工程が営まれています。

映画を見て、シュタイデル氏の本づくりに対するなみなみならぬ情熱に、ただ静かに、感動しました。彼の会社である印刷所と、彼が、まるで一体化しているかのようでした。途中、「僕はインクの匂いから離れられない」と言っているシーンがありましたが、その前から、スクリーンからはインクの匂いがただよっていました。そしてそれは、彼にとって欠かせないもののように映っていました。

購入したパンフレットには、「日本のみなさんへ」というメッセージがあって、そこでシュタイデル氏は、日本の本づくりの技術やマテリアルの質を高く評価していることを伝えてくださいました。そして、最後にはとてもあたたかい、心から勇気づけられることばがありました。

ものを作ることのきびしさと喜びをあらためて感じました。

(佐々木真由子)

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