夏至 暗闇と重力

今日は夏至ですね。日本では、一年で一番夜が短く、昼間が一番長い日。
「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会*」はちょうど春分のころでしたから、地球が太陽のまわりを1/4周ほど動いたことになります。

先日、フィンランドに一週間ほど滞在する機会がありました。6月の最初ころでしたが、すでに23時ころまで夕方の明るみがつづき、朝も3時ころにはもう明るくなっていたようで、ほとんど夜というものを感じない日々でした。暗さは、眠っているあいだに始まり、起きる前に終わってしまう。

一週間ほぼ暗さを体験しないで日本に帰ってきたら、闇というものがなんだかとても新鮮なものに感じられました。そうか、暗闇とはこんな感じだったか、と。ほんの一週間なのに、不思議なことです。
宇宙飛行士の向井千秋さんが、宇宙に行って一番感動したのは地球に帰ってきてから感じた「重力」だった、というエピソードを思い出しました。( 朝日新聞:ニッポン人・脈・記「一番の感動は『重力』だった」 )

冬至のころ、太陽が照る昼の明るさに焦がれるのと同じように、今、夏至のころに、夜のことについて思うのも、特に都市的な生活をしている自分たちにとっては、また意味があることなのでは、と思います。

それにしても、昼間の長さはこれから少しずつ短くなってゆくのに、暑さの本番はこれからと思うとやはり不思議に感じますね。
とはいえ、しばらくは、今日のような雨の日がつづくのでしょう。初夏を健やかにお過ごしください。(佐々木光)

*2016年3月に、せたがや文化財団生活工房にて行われた企画展示
「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」(生活工房さんのサイト)

Advertisements