alien speciesについて思うこと

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6月にフィンランドを訪れていた頃、この写真の紫(またはたまに白かピンク)の花がどこに行っても、いたるところに群生していて、花もまっさかりで、風景の中でとても目立っていた。

また、町で見かけたインテリアショップには、この花を描いた布が大きくディスプレイされていたので、これはきっとこの国の代表的な、初夏の風物詩的な花なのだろうと想像していました。

ヌークシオ国立公園のそばに滞在した時、お世話になったカイサさんという地元の自然に詳しい女性に、この花について尋ねてみたところ、実は外来種だと判明。”lupiini(Lupinus polyphyllus)”というそう。

外来種といっても、ヘルシンキからユヴァスキュらまで電車で移動した際の車窓からは、ずっとと言っていいほどこの花が景色の中にあったし、歩く道にも歩道に沿って群生していて、フィンランドのシンプルな植生の中でシボリックに目立っていたので、もう誰にもどうにもできない感じがした。そして、フィンランドの人にとっては、それが昔馴染みの景色ではないんだと思うと、少し切ない気持ちになった。

たとえ異国から来た花でも、美しいなら美しいでいいではないか、と、言いたくなるけれど、一方で在来の花が減っていく淋しさ。

さて、話は少し変わるけれど、フィンランドの自然史博物館で、温暖化の影響についてまとめられていた展示があった。そこでは、温暖化によるさまざまな種の生態の変化について、抵抗せずにただそのまま受け入れようとしている地元の研究者の態度が伝わってきて、私は好きだった。

ひょっとすると外来生物についても、これからは人為的に増やさないよう、努力していくことはとても大事で必要だけれど、今入ってきてしまっている生きものたちについては、一旦受け入れてあげようではないかと、思っているのではないか。どこまでも続くLupiiniを見て、そんなフィンランドの人の声が聞こえてくるような気がした。(ま)

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